さくらの森動物病院コラム

さくらの森動物病院がワンちゃん・ねこちゃんのコラムを定期的にお届けします

猫ちゃんが脱水症状になる前にできることってなんだろう?

 


 

こんにちは、さくらの森動物病院です🌸

 


いよいよ暑さが本格化する7月に突入しましたね🏝

わんちゃんだけでなく、ねこちゃんも熱中症に注意が必要な時期です。

 

「室内飼いだから安心」と思われがちですが、

実は室内でも脱水や熱中症になるリスクは十分あるのです💦

 

 


今回は、脱水になる前にご家庭でできる対策をお話したいと思います。

 

 

🚨 猫の脱水症状、こんなときは要注意!

特に以下のような猫ちゃんは脱水症状を起こしやすい傾向があります。

  • 高齢猫(7歳以上)

  • 持病(腎臓病・糖尿病・心臓病)がある

  • 食欲や元気が落ちている

  • 暑い日のお留守番が多い

  • おしっこの量が減っている   など

 

 

💡 猫の脱水チェック方法

おうちで簡単にできるチェックポイントを覚えておきましょう。

 

 ✅ 皮膚をつまんで軽く引っ張り上げ、皮膚の戻り具合を確認

   (すぐ元に戻れば正常◎ つまんだ皮膚の戻りが遅いようなら要注意△)

首のうしろ~肩甲骨あたりの皮膚をつまんで、戻り具合を確認してみましょう


 ✅ 歯茎や口の中が乾いている・ネバついている
 ✅ 目が落ちくぼんでいる
 ✅ 尿の量が少ない・いつもより濃い色

 

  ※上記のようなサインが見られた場合は、早めに病院へご相談ください。

 

 

💧脱水になる前にできる6つの対策

 

🥛 1. 水飲み場を増やす

  • お部屋ごとに複数設置する

  • 気がついたらこまめにお水を取り替えてあげましょう

 

⛲ 2. 自動給水器や流れのある水の活用

  • 流れる水を好む猫ちゃんに効果的

  • 給水器のフィルターは清潔に保ち、きれいなお水が飲めるようにしましょう

蛇口からのお水が好きな子も・・・



🍲 3. ウェットフードやスープを取り入れる

  • カリカリ派の子も、少量から水分を摂らせる工夫をしてみよう

  • スープやささみの茹で汁、水分量の多いちゅーる等のトッピングも◎

 

🧊 4. ひんやり暑さ対策

  • 飲み水に氷を入れる

  • 冷却マットやアルミプレートで暑さ対策

  • ちゅーるを凍らせたちゅーるアイスもひんやりして美味しいみたいです♫

 

🏡 5. 室温・湿度管理

  • 室温25〜27℃、湿度50%くらいを目安にしましょう

  • お留守番中や夜間もエアコン・除湿機の使用を忘れずに!

  • 寒すぎると風邪をひいてしまう子もいるので適温を保ちましょう

   ( 暖をとれるように毛布やブランケットも用意してあげると◎ )

 

🔄 6. トイレチェックの習慣をつける

  • おしっこの量・回数・色を日頃からよく観察しましょう

  • 変化があればすぐにご相談ください

   ※猫ちゃんは尿トラブルも多い動物さんなので

    熱中症だけでなく、病気のサインにも気がつきやすくなります!

 

 

🐾 まとめ

  • 室内でも脱水症状は起こるので油断禁物!

  • 水飲み場の増設や環境管理・食事の工夫が予防のカギ

  • 異変に気づいたら早めにご相談ください

 

ねこちゃんってなぜかお部屋を涼しくすると、

冷房の効いていない暑いお部屋へ行ったり、

体がほっかほかになるまで日向ぼっこしていたり・・・

なかなか熱中症対策ってむずかしいですよね😅

 

 

しっかり水分補給をさせてあげて、

この時期はより様子をよくみてあげてくださいね(*^^*)

 

大切な愛猫ちゃんたちが快適に夏を過ごせるよう、しっかり対策していきましょう!

 

 

 

ペットの熱中症対策 ~ 気温だけじゃない?!梅雨時期の注意ポイントと工夫 ~

 

 

こんにちは、さくらの森動物病院です。


6月に入り、暑い日が続くようになりましたね😅

 

夏のように暑い日はもちろん、

梅雨入りして少し気温が下がった日も熱中症に要注意です。

 

「梅雨ってそんなに暑くないんじゃ…?」と思われがちですが、
湿度の高さが熱中症のリスクを大きく高めること、ご存じでしたか?

 

今回は、梅雨の時期から気をつけたい熱中症対策についてお話します。

 

 

 

 

🌡️ なぜ梅雨に熱中症が増えるの?

6月中旬頃からは気温が上がる一方で、湿度が高く、

汗(犬猫の場合は “呼吸” による放熱)がうまくできません。
その結果、体内に熱がこもりやすく、気づかぬうちに熱中症になっている・・・

というケースが増えてしまうのです。

 

特にリスクが高いのは…

  ◆短頭種(フレンチブルドッグボストンテリア、パグ、ペキニーズ、チワワなど)

  ◆幼齢・高齢のわんちゃん

  ◆肥満傾向の子

  ◆心臓や呼吸器に持病がある子

 

 

🏠 青葉区の住宅事情と熱中症

青葉区は戸建て住宅・マンションともに多くのペット飼育が見られますが、
「窓を閉め切った室内」での熱中症が最も多く報告されます。

 

例えば…

  • 留守番中にエアコンが切れてしまったり、設定温度を高めにして外出してしまった
  • 夜間、風通しが悪く熱のこもりやすい部屋にいた
  • 陽の当たるサンルームやベランダに出たまま放置されたなど

 

 

✅ 梅雨時期にやっておきたい熱中症対策

 

🌀 1. エアコンは「 湿度管理 」も意識しましょう

   ◆室温:25〜26℃前後

   ◆湿度:50%くらいを目安に

   ◆除湿モードや除湿機の併用もおすすめです

     (除湿機は熱を発生するものもあるので注意してください)

  ☝もし寒くなりすぎるのが心配な時は毛布やブランケットを用意して

    暖をとれるように工夫してあげると安心です♪

 

💧 2. 水分補給をこまめにさせてあげましょう

   ◆新鮮な水を2か所以上に設置(留守番時は特に)

   ◆犬猫用の電解質水やスープを活用したり、

    フードをふやかしたりするのも有効です 

  ☝お湯やお水でのふやかしフードがニガテな子は、

   ささみの茹で汁などで試してみるのも◎

   ウエットフードも水分量が多いのでおすすめです

 

🧊 3. 冷却グッズを活用しましょう

   ◆クールマット、保冷剤入りのベッド、

    凍らせたペットボトルをタオルで包んで設置

   ◆扇風機やサーキュレーターだけでは不十分な場合が多いため、

    必ずエアコン併用をしましょう

  ☝おでかけや通院時のキャリー内(特にリュック型や黒色のバッグ)は

   短時間でも高温になりやすいので要注意です!

 

🕐 4. 散歩は早朝・日没後のできるだけ涼しい時間帯に

   ◆日中はアスファルトが高温になります。肉球のやけどにも注意が必要です

   ◆早朝や日没後でも暑さが厳しい日にはお散歩を控えてあげましょう

  ☝お散歩前に地面をさわって熱さを確認してみましょう

 

 

🚨 熱中症のサインとは?

   以下の症状が見られたら、

   すぐに涼しい場所(寒いくらいの温度)へ移動し、

   急いで動物病院に連絡してください。

   熱中症は命にかかわる極めて緊急性の高い症状です!

 

  • 口を開けて激しくハアハアと呼吸する(パンティング)
  • ぐったりして動かない
  • よだれが大量に出る
  • 嘔吐・下痢・痙攣
  • 意識がもうろうとする、目がうつろ

 

いつもと違う様子や気になる症状があるときは、迷わずご相談ください。

 

 

🐾 まとめ

  • 梅雨の「 湿度 」こそ、熱中症の落とし穴
  • 留守番中の室温・湿度・水の管理がとっても重要
  • 青葉区の室内飼育環境でも油断は禁物

大切な家族であるペットが安全に快適に過ごせるよう、

今からできる対策を始めてあげましょう🎵