こんにちは、さくらの森動物病院です🌸
秋が深まり、空気の乾燥や朝晩の気温がグッと下がり始めたこの時期、
「最近、咳をするようになった」とご相談いただくことがあります。
咳は「一時的なもの」と思われがちですが、
実は体からの重要なサインである場合もあります。
今回は、秋から冬にかけて増えるわんちゃんの咳について、
原因やご家庭でできる対策、病院での診断の必要性についてお話したいと思います。
🐶 犬の咳にはどんな種類がある?
一口に「咳」といっても、出方や音によって原因が異なります。
まずは「どのような咳をしているのか」を知ることが大切です。
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乾いた咳(カッカッ、コンコン)
→ 気管支炎、気管虚脱、ケンネルコフ、アレルギー反応などが考えられます。 -
湿った咳(ゼーゼー、ゴボゴボ)
→ 肺や気管に炎症がある場合や、心臓病による肺うっ血など。 -
断続的に長く続く咳
→ 慢性的な心臓病・気管虚脱などの可能性が高まります。
「咳の仕方」や「咳をするタイミング(時間帯)」を観察しておくことは、
診断の大きなヒントになります。
また診察の際にとても役立つのが「動画の撮影」です。
言葉では伝わりにくい咳の様子は、動画で記録していただくと
その時の咳の様子がわかりやすくなるのでポイントです♪
🐶 犬が咳をする原因とは?
わんちゃんの咳にはさまざまな原因があります。
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気温差や空気の乾燥
→ 冷たい空気や乾燥した空気で気道が刺激され、咳が出やすくなります。 -
気管支炎や気管虚脱
→ 小型犬に多く見られ、乾いた「カッカッ」という咳が特徴です。 -
心臓病(僧帽弁閉鎖不全症など)
→ 運動後や興奮時に咳が増えることがあります。 -
アレルギーやハウスダスト
→ 室内環境の変化などが関与しているケースもあります。
🌡 季節の変わり目に咳が増える理由
10月から11月にかけては以下のような要因が重なるため、
咳が増えやすくなる傾向があります。
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昼夜の気温差が大きい
→ 朝晩の冷たい空気が気道を刺激し、咳を誘発します。 -
空気の乾燥
→ 粘膜が乾き、ウイルスや細菌への抵抗力が下がります。 -
暖房機器の使用開始
→ 室内外の温度差や、埃などが舞い上がることで刺激を受けやすくなります。
🏡 おうちでできる咳のケアと予防
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散歩の時間を工夫する
寒暖差の大きい朝晩は避け、日中の暖かい時間帯にお散歩へ出かけましょう -
室内の環境を整える
加湿器で湿度を50%前後に保ちましょう。タバコやお香などの刺激物は控えるようにしましょう。
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防寒対策をしっかりする
特に寒さに弱い小型犬やスムースコートの犬種は洋服や毛布で保温してあげましょう。 -
無理な運動を控える
咳が出ている時は安静を優先しましょう。

🩺 動物病院での診断が必要なケース
咳が長引いたり、咳以外の症状を伴うときは受診をおすすめします。
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3日以上、咳が続いている
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呼吸が速い、苦しそうに見える
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咳の後に吐き出すような仕草をする
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お散歩や遊んだ後に咳をしている
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シニア犬で咳の頻度が増えた
受診の際には診断のために、身体検査・聴診・レントゲン検査・血液検査などが必要になってくる場合がございます。
早期に病気を見つけることで、重症化を防ぎ、早期治療に繋げることができます。
秋は気温差や空気の乾燥で咳が増える季節です。
また涼しくなってお出かけしやすい時期なので、他のわんちゃんとの接触も増え感染症をもらってきてしまう…という場面も多いかと思います。
「最近咳をするようになったけど、元気も食欲もあるから大丈夫」
「もうシニア犬だから仕方ないかな?」と軽視せず、どうぞ一度ご相談ください。
季節の変わり目は私たち人間も体調を崩しやすい時期です。
あっという間の秋ですが、愛犬と安心して過ごせるようしっかり対策していきましょう。
