こんにちは、さくらの森動物病院です。
今月は、最近ニュースなどで話題になっているウイルス性感染症
「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」について、
お話したいと思います。
数年前にも猫ちゃんのお世話をしていたご年配の方の死亡事故が話題になっていましたが・・・みなさん「SFTS」覚えていらっしゃいますか?
🔍 SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?
「SFTS」とは「マダニ」が媒介するウイルス性感染症で、私たち人間にも感染し、最悪死に至る恐ろしい病気です。
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致死率:人で最大30%、猫は60~70%以上
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症状(人):高熱、倦怠感、下痢、吐き気、出血傾向、意識障害など
- 症状(猫):沈鬱、食欲不振、発熱(または低体温)、嘔吐、下痢、進行すると血便、吐血、黄疸、神経症状、呼吸困難、出血傾向など
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治療法:対症療法のみ
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根本的なワクチン・治療薬は未確立
特に猫はウイルスを高濃度で保有しやすく、重症化・死亡率が高いとされています。
📰 最近のSFTSニュース
- 三重県で獣医師が猫からSFTSに感染し死亡
三重県内の動物病院で、SFTSに感染した猫を診察した獣医師が感染猫の体液などを通じてSFTSに感染し、数日後に死亡するという痛ましい事例が発生しました。この獣医師にはマダニに刺された痕はなく、猫からの体液(血液)・唾液による感染が疑われています。 -
愛知県・三重県で一般市民のSFTS死亡例が相次ぐ
特に豊田市では50代の女性と90代の男性がSFTSにより亡くなるという事例が確認されています。マダニの活動期である夏場を迎え、感染拡大への警戒が一層高まっています。 - 香川県で60代の農業従事者がSFTSで死亡
今年4例目となる死亡事例が報告されました。6月、農作業中にマダニに刺され、その後帰宅。高熱や強い倦怠感が出現し、病院での治療を受けましたが回復せず亡くなられたとのことです。 -
茨城県で飼い犬のSFTS感染が確認、回復
茨城県では、飼い犬がSFTSに感染した初めての症例が報告されました。散歩後に体調不良を呈し、獣医師の診断によりSFTSと判明。幸い適切な対応により回復しましたが、関東地方でも感染リスクが現実のものとなっています。
これらのニュースのように、SFTSは決して珍しい病気ではありません。
誰にでも感染のリスクがある身近なウイルス感染症であることがわかりますよね😭
また今までは西日本中心だった感染報告が関東地方にも拡大しています。
緑が多く、ペットの飼育率も高い青葉区はペットの感染はもちろんですが、ペットからの二次感染リスクも含めてしっかりとした予防・対策が必要です。
🏡 今からでも遅くない!マダニ予防とSFTS対策
【 ペットへの対策 】
✅ 完全室内飼育を心がける(猫ちゃんの場合)
✅ ノミ・マダニ駆除薬を定期的に投与しましょう
✅ お散歩後のマダニチェック
特に顔まわり・耳・首・脇や足の付け根などがマダニ付着ポイントです!
見つけたら無理に取らず、病院に受診してください。
✅ 体調不良があれば早めに病院へ相談しましょう
【 飼い主さまの対策 】
✅ 草むらや緑の多い場所での長袖・長ズボンの着用とマダニ忌避剤の使用
✅ お散歩後は全身チェック
✅ 感染の疑いがある動物には素手で触れないようにしましょう
やむを得ず触れる際には手袋やマスク・ゴーグルなどを着用しましょう

🏥 獣医療現場での感染リスクも
今回の獣医師死亡事例からも分かる通り、獣医療従事者であっても完全な防御が難しいのがSFTSの怖さです。
当院でも感染予防対策を徹底しつつ、飼い主様にもご協力をお願いしております。
ペットのマダニ予防薬は、ご自宅で体重が測れるようでしたら飼い主さまのみのご来院でも処方が可能です。
わんちゃんは内服タイプとスポットタイプ、ねこちゃんはスポットタイプのみです。

どうぞお気軽にご相談ください。
🐜 まとめ
